Episode No.2519(20060918):
愛読書
読書の秋が来た。
久しぶりに本屋に行って・・・
また「ゲーテ格言集」を買った。
中学生の頃、初めて手にした本。
事あるごとに誰かにあげてしまい、
今度買ったのは何冊目だろう。
昔に比べて
文庫のカバーデザインは
違っていると思うけど、
中はまったく同じだ。
「自由でないのに、
自分は自由だと思っているものほど
奴隷になっているものはない」
・・・最近よく感じることだ。
人は疲れてくると
まず自分を癒そうとする。
それも、かなり強引に。
癒されないことに腹を立てた挙げ句、
他人を哀れむことで
自分が優位な場所にいると思いたがる。
「君の値打ちを楽しもうと思ったら、
君は世の中に価値を与えなければならない」
自分が想像できる範囲の
見返りを得たところで・・・
それは当然のこととして受け止めるだけで、
喜びや感動・・・
ましてや成功に結びつくことではない。
「経験したことは理解した、
と思いこんでいる人がたくさんいる」
経験をすることは誉められることではない。
経験から学びとった何かを
与えられるようになってはじめて
世の中の役に立つ人間になれるんだ。
そして・・・
「理解していないものは、
所有しているとは言えない」
「ゲーテ格言集」高橋健二=訳 新潮文庫=刊