Episode No.2408(20060511):
幸福のキーワード
TVのワイドショーで
異例のベストセラーとなった本の
特集を組んでいた。
その本のタイトルは・・・
「えんぴつで奥の細道」(ポプラ社刊)
奥の細道なら誰でも知ってるけど、
鉛筆で・・・とは?
ペン習字の教本のように
手書きの大きな文字で書かれた上を
鉛筆でなぞりながら読む
・・・というもの。
言うなれば写経のようなものだが、
題材が「奥の細道」だし、
鉛筆で書けるという気軽さが
ウケているらしい。
この見本の文字を書いたのは
九州の方の大学の習字の先生。
約200ページを
およそ2週間かけて書き上げた。
書家の先生というと
何だか髭の生えた老人
・・・というイメージがあるけど、
この先生は、まだ45歳。
普段はパソコンを使っているため、
鉛筆と向き合った2週間には
いろいろは発見もあったようだ。
いわく・・・
削っては進み、また進んでは削る
・・・という
小休止をが入ったリズムが心地いい。
次第に短くなっていく鉛筆に
達成感を感じる。
達成感という点については、
実際にこの本にチャレンジしている
誰もが口をそろえて言っていた。
達成感・・・
やっぱり、これが幸福のキーワード。
労力を惜しみ、
楽ばかりしようとしていては
決して味わえないのが達成感だ。