Episode No.2406(20060509)
コンビニ感覚

うちの近所に、また温泉ができたらしい。

別にうちは観光地にあるわけではない。
都内まで1時間圏内の・・・住宅密集地。

そのうちから車で20分以内のところに
3件目の天然温泉がオープンした。

銭湯は次々と潰れていくが、
温泉は次々とオープンする。

日本人は、やっぱり風呂好き。
私自身もそうだけど、ね。

しかし、都会の温泉は入場料が高い。
近い土地に建てた温泉だから
元をとらなきゃならないだろうし・・・
客の方も
高くても、時間を買ったつもりになれば
納得できる値段、ということか。

手軽に癒される近所の温泉に
人気が集まるのもうなづける。

・・・が、
金だけ払って癒されようという感覚は、
何だかちょっと淋しい感じがするね。

そりゃあ温泉地に旅行するには、
もっとたくさんの金と時間を
必要にするかもしれないけれど・・・

どこの温泉に行こうか、
どんな交通手段で行こうか等々
目的に合わせて計画をねったり、
いろいろやりくりをしたりと
・・・少しは労力を使うもの。

確かに・・・
コンビニの蕎麦を食っても
腹は膨れるけど、
やっぱり旨い蕎麦屋まで
出かけた時の満足感はない。

あくまで間に合わせだと
わかってやっているうちはいいけれど・・・
そのうち、それがクセになって
労力を使わないことが
癒されることへの早道だなんて
思ってしまうと・・・
本物の味がわからなくなってしまうだろう、ね。