Episode No.2354(20060308)
期待過剰

新製品を発売する・・・とする。

新製品の誕生には
まず、大きく2つののパターンがある。

消費者のニーズから
逆算したように作られた製品と、
今ひとつは
技術が先行して
後から用途を探すような製品、だ。

案外、後者の方が多かったりする。

メーカーとしては
どんな用途に使ってもらってもいいから
とにかく売りたい、と思うだろう。

しかし・・・
新製品のプロモーションにおいて
どんな用途にも最適です、という訴求
実際の売りにはつながらない場合が多い。

新しい道具やサービス
楽をしたい人たちがお金を払うので、
用途をいちいち
考えなければならないようなものでは
今ひとつパンチ不足なのだ。

もっと言えば・・・
何にでも使えるようなものは
実は何にも役に立たなかったりする。

個人に置き換えてみよう・・・

何でもできます、という人ほど
役に立たない・・・と思わない?

何でもやるだけの
時間をもてあましているということは
何もやっていない、できない
・・・ということにつながる。

これならできる、と言える人の方が
実はその1つをやり遂げるために
何でもこなしているんだよ。