Episode No.2021(20050212):
青春の蹉跌
ショーケン、逮捕されちゃったな。
初期の「太陽にほえろ」に続いて
「傷だらけの天使」を観て育った
世代としては・・・
たとえ釈明会見でも
ショーケンの姿を
見ることができるのは嬉しい
・・・というのが本音。
本人はそれどころじゃ
ないだろうけど、ね。
「青春の蹉跌」というのは
シューケン&桃井かおりコンビの映画。
石川達三原作、神代辰巳監督。
脚本は助監督を務めていた長谷川一彦。
邦画ファンにとっては
すごいスタッフなんだよ、これ。
「蹉跌」という字が
「さてつ」という読み方で
失敗して行き悩むこと。
つまずくこと・・・という意味であることを
十代の頃、この映画のタイトルで知った。
「昔はこうじゃなかった。
これじゃあケンカもできないじゃないか」
と叫ぶ逮捕前のショーケンの映像が
ワイドショーで繰り返し流された。
別に今回の事件で
ショーケンの肩を持つ気もないけど、
心の中で同じように叫んでいる
50代のサラリーマンも少なくないだろう
・・・と、ふと思う。
確かに・・・昔は、ね。
たださ・・・
敵を殺しても
罪にならない時代があったとしても
今同じことをしたら、どうなるのか?
つまづいてしまうのは・・・
目の前にある
新しい石ころに気づかずに
これまで通りにしか
足を上げなかったから
・・・・じゃないのかな?
でも・・・
若い時みたいに
なかなか足が上がらなく
なるんだろう・・・な、きっと。