Episode No.1863(20040812)
新しい組織

新しい組織は・・・
素人集団であることが多い。

その分野については
ほとんど誰も何も知らない。

でも、それでいいんだ。
新しいことをしようというのに
経験者などいるはずはない。

ただし・・・
単なる素人集団では何もできない。
おのおのが
何かのスペシャリストでなければならない。

異分野のスペシャリストが集まって
これまで経験したこともないコトに当たるから
新しい仕事が生まれる。

何の腕もないような連中が集まっても
それはプロジェクトチームではなく、
ただの烏合の衆。

打ち合わせや具体的な対策会議の前段階で
ブレイン・ストーミングというやつを
よく行うことがある。

通称・・・ブレスト。
とにかく思いついたことを
積極的に発言し合う。

スペシャリストたちが
このプレストに望めば・・・
どんどん新しいアイデアが湧き出てくる。

アイデアとは組み合わせだ。

何かを極めるまで訓練を積んだ人は
物の見方を知っている。
だから・・・
新しい物を見た時にも自分の意見が言える。

それが本当の素人同士になると・・・
ブレストではなく井戸端会議。

結局・・・
何か秀でたものを持っていないと
たとえ新しいことであってもできない。

秀でたものを身につけるまでは
ジッと我慢して訓練を積み、
決してプロぶったり、
評論家ぶったりしないこと。

プロぶってしまったとたんに・・・
誰も何も教えてくれなくなる。
・・・それは、損だ。


参考資料:訓練せずにできることはない