Episode No.1737(20040318)
存在

いつ、どんな時でも
世の中で最も不思議な存在は
・・・自分だ。

一番よくわかっているようで
一番わからない。

今、こうして
目の前にある両手が
意のままに
キーボードを叩いている感覚の不思議。

自分では
絶対に直に見ることはできない
自分の顔、背中・・・。
そして寝顔。

録音された自分の声は
自分が普段聞いている声とはほど遠い。

自分にもわからない自分を
どうやって
他人に理解してもらえるのだろう?

その人の存在とか存在感っていうのは
その人の背丈がどれくらいだとか
体重が何キロだとか
見た目や言葉の問題では
おそらくないような気がするな。

何かこう・・・
その人の空気というか、ね。

よく、こんな場面があるじゃないか。
例えば静まりかえった
昼下がりのとらやに
寅さんが帰ってきただけで
突然、パーッと明るくなるような・・・。

四角い顔をしていれば
誰でもいいってわけじゃない。

とってつけたようなものではなく
にじみ出るのが存在・・・だよな。


参考資料:自分とは何だ?