Episode No.1604(20031015)
理屈で勝てるか?

「週刊特報」で隔週連載していただいている
社長 横島光吉』も早いもので、
今、もう第10話目を書いているところ。

その第2話で・・・
主人公が国民金融公庫に
金を借りに行く話を書いた。

もちろん・・・
実体験に基づいた話。

ここで主人公の光吉は
何とか公庫の担当者を言いくるめて
予定以上の融資をとりつける。

光吉が言ったセリフのいくつかは
実際に私が公庫で口にしたものだ。

おそらく・・・
民間で働く者にとって、
その日々の苦労をバックボーンにすれば
役人をやっつけるのなんて
ワケのない話だと思う。

ただし、重要なのは・・・
相手をやっつけることじゃ
・・・ないんだよね。

金を借りに行くことが目的なら
いくら相手をやり込めたとしても
それで金が借りられなければ負け。

たとえ相手をノックダウンしたとしても
そりゃあ、この間のK-1の試合みたいなもので
倒れた相手にパンチを出して
反則負けになるようなもの。

理屈でいくら勝ったつもりでいても
目的が達せられなければ意味はない。
自分に対する
単なる慰めになっちゃう。

そんなの
胸をはってポリシーだなんて
言えないでしょ?


参考資料:「社長 横島光吉」作=でじたけ 画=流星光 プロデュース=剣名プロダクション 増刊特報(洋泉社)隔週連載