Episode No.1577(20030913)
「麻痺」の法則

250ccのバイクを買って
・・・初めて高速道路を走った。

高速とはいえ・・・
厳密に言えば、自動車専用道路。

しかも全長わずか16kmの
第三京浜、横浜〜東京間の話だけどね。

初体験というやつは、何かと緊張の連続。

バイクにまたがったまま
料金所で金を払うだって・・・
エンストしてら格好悪いな
・・・とか、つい考えてしまう。

バイク走行で初めて経験する
時速80kmは・・・
何とスピード感にあふれたものか。

普段、車では
平気で100kmくらいで走ってるのに
バイクの80kmは
当然、ものすごい風を感じる。

体が風にあおられて
ちょっと手を放したら
スッ飛んでいってしまいそうだ。

したがって・・・スピードが出ると
体をどうしても前に倒すわけだが、
ヘタに体を前に倒すと
バックミラーが見えなくなる。

緊張のあまり
スピードをゆるめようものなら
すぐに後続車が近づいてくるのが
高速の怖いところだ。

こんな体験をしてみると・・・
車を飛ばしている自分の感覚が、
いかに麻痺しているかが、よくわかる。

これまで何十回、何百回と通った
第三京浜のアスファルトやガードレールを
こんなに身近に感じたのも初めてだ。

いくら知っているつもりでいても・・・
同じ場所からだけ見ていたのでは
わからないことは多すぎる。

よくわかってる・・・と思っていると
失敗や事故に見舞われることになるから、ね。


参考資料:通行料金は、軽自動車と同じかよ・・・