Episode No.1510(20030626)
自分という立場

見るからに弱そうな人でも
立場を台無しにされると・・・
結構、怒ったりする。

「自分はいいけど、仕事の上では困る」
・・・というようなことを口にする人もいる。

わかるような、わからないような話だが
社会に生きるということは
社会の中における“立場”に生きている。
そういう場合が少なくない。

この場合・・・
自分と自分の立場との間に
ギャップがあるほど本人は苦しむことになる。

それは極端な話・・・
本当は無一文なのに
金があるように見せているようなものだ。

見られたい自分
自分の立場に置き換えてしまうのは
どうにも無理がある。

無理を承知で、つき進み・・・
なりたい自分をつかめれぱ、それもよし。

でもね。
立場というのは、
そもそも夢とは違うんだ。

見られたい自分の姿は、
それは誰でも持つことができる。
立場というのは、
仕事を与えられた人にしかない。

夢は自分で作れるけど
立場というのは与えられるものなんだ。

「自分はいいけど・・・」と言う人は、
自分が望むことと、
与えられたことが違うのかもしれないね。

したいことと、やらなければならないことが
一致しているのは・・・
一見、幸せに見えるかもしれないけれど、
やらなければならない、と思った瞬間に
それはもう、
やりたいことではなくなってしまうのが常。

結局・・・
自由とは不自由さを選ぶ権利でしかない。

そもそも夢は・・・
何かしらの立場を与えられて
人に必要にされることではなかったのか?

そのことを折に触れて思い出し、
立場を活かして、
新しい夢を追い続けるしかない、ね。


参考資料:みんな、フンばって生きなければならない立場にいることに変わりはない