Episode No.1331(20021129):
知れば知るほど・・・わからない
毎日毎日、世の中や人間のことを
見通したようなことを書いているけど・・・
まだまだ、知らない世界が多いことには
本当に驚かされている。
ただ・・・
わからないことがわかるためには、
何かひとつくらい
知っている分野がないと
何がわからないのかさえ把握できない。
わからないということが、わかってきたのは
ようやく知らない分野を理解できる
何かしらの下地ができてきた、
・・・ということなのかもしれない。
諺や格言というものが
物事の真理をつくのは・・・
物事の原理が同じだからだろう、な。
だから、その意味も
何かひとつくらいはわかる分野がないと
わかったつもりになってるだけで
本当はピンとこない。
中学生の時に読んだゲーテ格言集を
今、読むと・・・深さが違う。
小説や映画でも同じようなことはよくあるよ、ね。
手当たり次第に何かをやっても
結局は・・・やっぱりわからない。
ジックリ何かを見つめていないと・・・。
本当に何かがわかるようになる時というのは
ある日突然、いきなり目の前が
パッと明るくなるようなものかもしれないな。
そういえば子供が歩きだす時や
しゃべり始める時も、そう。
ジッと周囲の大人たちを見ていて・・・
いきなり立ち上がったり
言葉らしきものを発したりする。
老化は徐々にやってくるけど
成長は本を読み進めるようなもので
新しいページをめくると
まったく違う、新しい世界が見えてくる
・・・ものかも、ね。
目次だけパラパラめくって・・・
その本を読んだ気になつていないか?