Episode No.1326(20021123):心と言葉のつかい方

人に何かをした時に
「どうぞ気を遣わないでください」と言われるのは
ちょっと淋しい気がする。

事前に言われるなら
逆に相手からの気遣いを感じるられるけど、ね。

決して感謝を強要するわけじゃない・・・
ただ、どうせなら
「気を遣ってくれてありがとう」と言ってもらえる方が
はるかに嬉しいし、やった甲斐を感じるな。

おそらく言ってる相手の気持ちに
大きな違いはないだろうけど・・・
そういう微妙なニュアンスが
人に与える印象を変えてしまう。

そして、そこまで気遣えるかどうかが・・・
その人の人格ということになる。

コミュニケーションは気遣いの連続だ。

そう考えると疲れてしまいそうだけど
負担に感じる気遣いと
負担も何も感じない気遣いがあるだけで
気遣いが存在しないコミュニケーションなど
やっぱりあり得ないだろう。

気遣いには気遣いで応じる。
そこにコミュニケーションが成立するわけで、
「どうぞ気を遣わないでください」と言ってしまうのは
コミュニケーションを拒絶しているようにも
聞こえてしまうんだよね。

気遣いには気遣いで応じる
・・・とは言っても気負うことはない。

自分がしてもらったことを
相手が必要としている時に
同じようにできるのがベストだけど
仮にそれができなくても・・・
いや、そんなことをしなくても
相手を気遣うことはできる。

それが・・・
「気を遣ってくれてありがとう」のひと言だと思うな。

自分が嬉しく感じたら
相手も喜ばせようと心がける。

別に、ありがた迷惑で
嬉しくも何ともなければ・・・別だけど、ね。

誕生日のプレゼントをもらわないかわりに
相手にもあげない・・・というより
自分ももらうけど、相手にもあげる方が
楽しいじゃないか。


参考資料:誤解で信用を失うなんて・・・もったいない