Episode No.1302(20021026):今週は何人驚かした?

うちみたいに何の看板もない会社をやっていると
時折、仕事の内容ではなく名刺だけを見て
人を小馬鹿にしたようなことを言う人がいる。

そんなことに、いちいち腹を立てていてら
とても商売はできないので・・・
そんな時には「ちょっと驚かせてやる」のが
常套手段だ。

驚かす方法には、いろいろある。

いい仕事をして、期待以上の効果を出して
アッと言わせるのがベストであるとは思うが、
それは作業条件を整備したうえでの結果であって
結果を出すための作業条件を良くするために
相手を驚かせなければならないのだから
「いつかは、わからせてやる」なんて
悠長なことは、とても言っていられない。

驚かす・・・というのは
相手の常識外のことを目の前に示すことだ。

相手が専門家なら
相手が口ごもるほど
より専門的なことを話したりしてみる。

要望のあった作業に対しては・・・
相手が常識的には一週間はかかるだろうと思っているところを
2〜3日で仕上げて提出する。

ひと度、相手が驚いてくれれば
もう相手が見ているのは名刺や肩書きではなく
一対一の人間同士になれる。

そこから、ようやく
力いっぱい仕事ができるのである。

自分の力が思うように発揮できないという人は
息も続かない水中で戦おうとするばかりで
相手を水面に引っ張り出すという努力が
足りないのではないだろうか?

相手を水中から引っ張り出して戦うのと
自分が水中でも耐えられるようになるのと
どちらが早いかは場合によるとも思うが・・・
どちらにしても
相手がそこにいるうちに対処できなければ
元も子もない。


参考資料:巨大資本