Episode No.1226(20020730):情報は迷うためにある
この夏、話題の映画のひとつに『タイムマシン』がある。
世界最古のSFと言われるこの作品の原作者はH.G.ウェルズ。
『タイムマシン』のほか・・・
DNA改造を扱った『モロー博士の島』や
『透明人間』の原作者としても知られる、まさにSFの父。
『タイムマシン』は過去にも映画化されているが
今年公開されたリメイク版の監督は・・・
H.G.ウェルズのひ孫にあたる人らしい。
そういえば先頃、総務省の研究会が
学識経験者や通信会社、メーカーの研究機関員、
デザイナーなどの論議をもとに近未来の予測をまとめた。
それによると・・・
社会のIT化が加速し、街中にも無線LANが使える
「ホットスポット」が完備される一方・・・
携帯電話も鳴らない、ITを一切を遮断した
「アイススポット」で過ごしたい人が増加する、という。
ちなみに「アイススポット」は、同研究会が作った造語だ。
なければ、ほしい。
あり過ぎると逃げ出したくなる・・・
未来においても、この人間のエゴは
どうやらなくならないようだ。
今でこそIT革命だけど・・・
産業革命の時は、産業革命の時で
いろいろあったと思うし・・・
変わっていくのは環境だけで
人間はたいした進化ができていないとも言えるよ、ね。
新しい技術だけでなく、
新しく出逢った人とも
うまく付き合うバランス感覚がなければ
どんなに、いい環境に身を置いても・・・
結局、迷うだけ。
だからと言って、かたくなに拒んでいるだけでは
スタートラインにも並べない。
もし『タイムマシン』があったら何を見たい?
答えはひとつ・・・未来の自分。
迷いから解放された未来の・・・
たぶん『タイムマシン』が発明されても
見つからないとは思うけど、ね。