Episode No.1140(20020420):自分の証明

毎日、毎日、自分の考えを書きつけている
・・・ようで、
実は自分の意見なんか
これっぽっちも書いていない、ことに気づく。

別に嘘をついている、というわけじゃなくて・・・
「考え」とか「意見」自体
本当は「気づかされたこと」であって
それは、もともと自然とか世の中に存在していて
決して自分で作り上げたモンでも何でもないんだな、実は。

学者の発見も同じだけどね。

学者は仮説を立てて
それを実証するために、さまざまな研究や調査をする。
芸術家はイメージをふくらませて
それを他人からも見えるように創作する。
実業家は方向性を示唆して協力者を募り
客先にアピールし、利益を得ようとする。

それが成功するのは・・・
共鳴する人が大勢いるからで
漠然と、
でも元々存在していた考え方をカタチにできたからだろう。

つまり・・・
「自分の考え」というみものがあるとすれば
それはその先の「行動」がすべてであって
思ったり、考えたりするだけじゃあ
誰もが同じだし、少しばかり違っていたところで大差はない。

だから厳密に言えば・・・
ここに書いてある内容が「自分の考え」なんじゃなくて
それを書き起こして、
毎日更新する行動自体が「自分の考え」と言える。

どんな考えをもっているかより
どんな行動ができるか?

できる行動にあわせて
考え方や意見なんてコロコロ変えちゃうのが人間だからなぁ。

誰が考え通りの行動をとれる強い意志の持ち主かは
行動をみれば一目瞭然・・・・。

できない人の意見に耳を傾けるてくれるのは
よほど、できる人か・・・
同じように、できない仲間だよ。


参考資料:自分なんかい、ない。あるのは自分がやったこと、だけ。