Episode No.1106(20020312):合理化なんて当たり前

昨日の話の延長になるけれど・・・
このところ
中途半端じゃ商売にならないという例をよく見る。

大手スーパーが進出してきて
地元の商店街が窮地に追いやられる例は
これまでにもたくさんあったけど・・・

もし小規模のままやっていこうと思ったら
徹底した合理化と専門化が必須条件。

中古車買い取り専門店ガリバーは・・・
最近、CFに藤原紀香を起用するほどの躍進ぶりを見せていて
設立8年で、すでに全国500店舗以上を展開している。

その裏にある徹底した合理化策は・・・
買い取った中古車を自分のところで売らない、ということにある。

買い取って、即オークションで売りさばく。
時間をかければかけるほど・・・
買った車を維持する土地代などの経費はかかる一方
中古車自体の値段は、どんどん下がっていくので
そんな無駄なことは一切しない、というわけだ。

安さを売り物にするのなら
大手には真似のできない徹底した安さを追求するとかないのだが
安いということは当然、薄利多売にしないと
利益は確保できないわけで・・・
小規模で多売を実現するのは難しい。

と、なると・・・
小規模で運営していくためには
合理化だけでなく専門性が求められる。

最も大勢の人数を抱える企業に比べて
少人数の組織は、それだけで合理的であるはずだから
世間にアピールできる専門性があるか、ないかが
やっぱり重要なポイント。

専門性を持つための勉強を棚上げして
ちょっと努力すればすむ合理性ばかり追求している組織は
やがて・・・必ず消えてなくなる。

組織が大きかろうが小さかろうが
世の中に必要とされるか、されないか・・・
組織でも個人でも存在理由を持たないものは
どんな時代でも生きづらい。

先日、仕事で或るメガネ専門店へ行った。
安さを売り物にしているメガネ・チェーンが台頭する中、
そこに売られているメガネのフレームに
3万円以下のものは、まずない。
その代わり・・・
ほとんどが1点モノ、しかも1,000種類は並べられている。

で、ついつい・・・
また新しいメガネを作ってしまった。


参考資料:現在5個目