Episode No.1066(20020124):本業がなければ副業もない

昨日は、小説家という肩書きを持たなかった小説家
スタンダールの誕生日だっけど・・・

今日、1月24日は・・・
司法官、画家、指揮者、音楽教師、批評家、脚本家
そして小説家・・・という
肩書きだらけの怪奇小説家、ホフマンの誕生日。

『黄金の壺』などの作品で知られるホフマンがドイツに生まれたのは
今から226年前・・・1776年の今日だった。

食えない肩書きなどいらない、と昨日書いたけど
はたしてホフマンは、それぞれの肩書きで、いったいいくら儲けたんだろう?

考えてみれば日本でも・・・
元祖マルチタレントと言える三島由紀夫をはじめ
今、テレビに・・・
それもワイドショーのコメンテーターと言われる人たちなどは
いったい本業が何なのか、皆目わからない人たちも多い。

ようするに名前さえ売れれば何にでもなれる、ということなのか?

結論から言えば、そんなに甘いモンじゃないだろう。
椎○桜○をはじめ、そんな例は数え上げたらキリがない。

それでも・・・
何かひとつホームグラウンドを持っている人なら強い。

ある程度、何かを極めた人なら・・・
どんなモノをやっても「自分なり」に楽しくできるものだし
「その人の見解を見たい」という人もいるだろう。

だから、ちょっと名前が出たくらいで、
すぐ他分野に出るのは・・・かえって危険。

本業がなければ、副業だってない。
多角化という言葉に踊らされて、手を広げすぎると・・・
たいてい商売は失敗する。

では、道を究めるとは何か?

人目には「もう達人」と思える人ほど
「自分は、まだ勉強中」と言うが・・・

少なくとも・・・
その人でないとできない仕事を成立させないと・・・
ほかを向くには早すぎる・・・だろうな。


参考資料:「今日は何の日」PHP研究所=刊