Episode No.984(20011020):風を感じた

先日「お勧め」コーナーでもご紹介している
ショーGEKI大魔王『八犬伝』を観て来た。

総勢60名近い出演者による殺陣は圧巻。
笑って、泣いて、息をのむ・・・目の覚める芝居だった。

正面、最前列で観ていたせいもあるんだけど・・・
タダーッと役者さんたちが目の前を走り抜ける度に・・・風を感じた。

人が動くと・・・風が起きるんだねぇ。

ほおっておいたら、この世の中は・・・不可能なことだらけ。
目の前を流れる空気は自分が動かない限り、その流れを変えはしない。

そんなこと不可能だ・・・できっこない
と、思っていたことができるから感動があるわけで・・・

流れのままに、こうなった程度じゃ何も感じない。
まして他人は感じようともしてくれないだろう。

そこに、その人がいるだけで・・・
何となく、その場の雰囲気が変わってしまうような人がいるよね。

良くも悪くも、そういう人は何か持ってるんだと思う。
時には、つまらない肩書きだけしか持っていないような人もいるけどね。

いずれにしても存在感は、ないよりあるに越したことはない。
だって・・・存在してるんだから。

存在しているのに、存在していないようなのって・・・やっぱり不自然。
不自然なことは不健康なこと、だよな。

不健康なことは・・・長続きしない。
本人の意思がどうあれ・・・肉体や精神、あるいは環境が長続きさせてくれない。

そして・・・
そんなところでもがいていても、何もできないし苦しむだけ損じゃないか。

息をとめながら生きることは・・・できないんだからね。

に、しても・・・
他人に風を感じさせるまで動くのも大変。
『八犬伝』のステージには、したたり落ちる汗がハッキリと見てとれた。

本当は、もっと内容のことについてもふれたいんでけど・・・
この土日まで新宿でやってるのでネタバレになることは、あえて書かなかった。

地方な住んでる人は残念だけど・・・
東京近郊に住んでいる人は、せめて劇場まで体を動かして
自分の流れを変えてくれそうな刺激に出逢ってみるのもいいかも知れない。


参考資料:ショーGEKI大魔王『八犬伝』