Episode No.982(20011018):条件次第? 理想次第?
自分が本当に望んでいるものは何なんだろう?
望んだところで、できるという保証もないんだけど・・・
保証があるコトしかやらなくなったら・・・先が見えちゃうよ、ね。
先日、ついにロンドンへの海外進出を果たし・・・
ソルトレークシティ冬季五輪のユニフォームまで手がけて話題が続くユニクロでは
周知の通り、ほとんどの商品を中国で生産している。
下請け工場の作業員の月給は日本円にして約1万5,000円。
社員食堂での昼食代は1食50円ほどだという。
もちろん、それで生活していける場所だから成り立っているビジネス。
決して奴隷を雇っているわけではない。
日本国内で同じことができるはずはない・・・これが現実的な条件。
条件とはスバリ現実のこと。
理想は、つねに目の前にある現実の外にある・・・だから理想。
理想を現実にするということは・・・つまり現実を変えるということだ。
しかし、自分の力だけで現実を変えることは難しい。
そこで・・・自分がいる位置を変えてみるのも、ひとつの手。
場所が変われば現実も違う。
でもね・・・どこに行っても変わらないモノがある。
それは・・・自分自身。
自分がダメなら、どこに行ってもダメだ。
ユニクロの一号店が広島にオープンしたのは
今から17年前・・・1984年のこと。
ブームとなったのは、原宿店ができて以降の・・・ここ3年ほどの話だ。
当初は、安かろう悪かろうのイメージがつきまとっていた。
客がユニクロで買ったことを恥ずかしがって・・・
自社名のタグを切り取って着ているのに従業員たちは大きなショックを覚えたという。
条件が良かったから安いモノが作れて、安いから売れたのか?
それなら輸入モノでも充分だったはずだ。
良品質のモノを安く提供する・・・という理想が最初にあったからこそ客がつかめた。
先日発表されたユニクロの経常利益は約1,000億円。
全国に8,000店舗以上を抱えるセブン・イレブンに次ぐ躍進をしている。
さて・・・自分が本当に望んでいるものは何なんだろう?
ビジョンがないところに・・・明るい未来もない。
まず「イヤだ」じゃなくて、どうしたいのか・・・だな。