Episode No.971(20011005):あたりまえの孤独

関東地方は・・・
まだ日中、汗ばむものの・・・日が落ちると急に寒けさを感じる。

孤独には、いい季節になったきたな。

ドイツの詩人・作家として知られるヘッセは、こんなことを言っている。

「人生とは孤独であることだ」

その通りだとすれば・・・
何も「自分は孤独だ」と悲観することはない。
どうせ、みんな孤独なんだから。

どうせ、みんな孤独なのに・・・
あたかも自分だけが孤独であるかのように口にするのは
つまり言い訳

まして「自分は孤独だ」と話せる相手がいればなおのこと、だ。

さらにヘッセは言っている。

「孤独は心の中で承知しておくべきもの。
 生きるとは、それを越えて行動することだ」

誰かが一緒についてくれていないと頑張れない人がいる。
確かに、きっかけを身近な人に求めることはあるけれど・・・
それがないと進めないのでは、親離れしない子供と同じだ。

はたして自分は子供でいられる立場なのか?

本当に頑張るというのは・・・
ひとりでいる時に、どれだけ頑張っているのか、だと思う。

みんなと一緒にやったフリ・・・じゃ、
つらさは半減できるけど、乗り越えた時につくべき強さも半減かそれ以下。

昔、偶然観た武田鉄矢の「刑事物語」の予告編にグッとくるセリフがあった。

「男は強くならないと、大好きな人はどんどん遠くへ行ってしまうんだぞ!」

強くなるには孤独が一番。
せっかく孤独を演出するには、いい季節になってきたんだから・・・
メいっぱい孤独を満喫するくらいの気概があってもいいんじゃない?

しかし・・・本当は
なりたい時になれないのが孤独、なんだよね。


参考資料:「メゲそうになる心を支える言葉」赤根祥一=著編 日本実業出版社=刊