独り暮らしの長男が帰ってきて、
にぎやかだった春休みも…もう終わり。
長男は再び独り暮らしへ…とは、言っても
実家から1時間半の距離だから、
どってことはないけどね。
ただ、おそらく我が家の中で、
長男と離れることを、
最も淋しく感じているのは
中1、いや中2になった次男だろう。
この6つ違いの兄弟は実に仲がいい。
そして二人とも「ドラえもん」好き。
かつて長男が集めたドラえもんグッズは、
すでにみな次男が継承しているようだが、
最近ますます、
ドラえもんグッズが増えている感じがする。
概して、長男より次男の方が
趣味趣向はエスカレートする。
ゼロから始まる長男に比べ、
次男の場合には、すでにきっかけが目の前にある。
故にスポーツの世界でも、
金メダルを採るのは長男より次男の方が多い
…なんて話を聞いてことがある。
最もこれは、
最初の子供に対し、まだ素人の親が
神経質に育ててしまうのに対し…
下の子は、わりとほったらかしで、
のびのび育つせいだ、という説もある。
そして…
子供の頃は、
5歳以上年が離れているとケンカにならない。
男同士の場合には、ね。
まず、身体の大きさが違うし、力も違う。
男は上下を気にする組織思考が強い。
…これはテレビで脳科学者もそう言ってた。
女同士の場合には上下など関係ない。
名前で呼び合う姉妹は珍しくないし、
男に対しても
慣れれば、すぐ下に見たがる女子は少なくない。
親ほどの…
いや、親に対してさえ「可愛い」などと言う。
ところが姉弟の場合には、
結構ケンカになることが多い。
姉は、もちろん弟を下に見るし、
弟は、女だと思ってナメてかかる。
ま…そうは言っても、
いざとなれば、姉を助けようとするのが弟だ
…ということは、
長女の問答無用事件で、よくわかったけど。
他人との間では、
年齢が変わってゆくと、関係も変わってくるが…。
家族の場合には、
年齢が変わっても、
やってることはさほど変わらない。
ただ…
家族の誰かが家を出ることで、
家族の均衡が少し変わったりする。
次男は、長男が次にいつ帰ってくるか気にしてる。
たぶん次は夏だ…。
・
・
・
・
・
…なんて話をしていたばかりだが。
携帯電話の充電器を忘れた、
…と言って、夕べ戻ってきた。
仮初めの哀愁である。