20090726
でじたけ流 教育論

第469回

父の鉄拳


一週間が早い、早い…。
とくに先週は月曜が「世間的には」休みだっしね。

しかし…
小4の次男にとっては、
とても長い一週間だったろう。

…と言うのも、
高1の長男と中1の長女は
先週いっぱいで夏休みに入ったけれど、
小学校だけ今週いっばい学校があったからね。

夏休みに入っても
子供たち3人は部活やらサッカーやらで
朝から出かけることが多い。

やかましくなくていいけど…
みんなそんな年になってしまったか、という
感慨がなくはない。

最も親たちは親たちで
感慨にふける暇もなく、
毎日あわただしく仕事や家事に追われている。

まぁ、そういう年代なんだ、な。

日中暑い中を飛び回って、
クタクタになって帰ってきた子供たちは、
空腹と疲れで苛立ち気味。

年中行事の兄弟ゲンカは、
いつもにも増して激しく…
しかも陰険になる傾向が強い。

「お姉ちゃんなんか死ね!」
…という次男の叫び声が隣の部屋から聞こえてきた。

静かに近づく父。
「今、何て言ったか、もう一度行ってみな」

怖ず怖ずと呟く次男…そして父の鉄拳が飛ぶ。

これはパンチもんだろ、どう考えても。

その晩、次男が寝室で寝ることを禁じた。
「家族に死ぬなんて言う奴は仲間はずれにする」
…と宣言して。

結局、次男を可愛そうに思ったカミさんが
一緒にリビングで寝たみたいだが。

本気で怒った時にはクドクド言わない。
百の理屈よりも衝撃が人を変える。

体罰を奨めるつもりはないけれど…
体罰をも辞さない親の強さは
失ってはいけないと思うんだよ。

自分自身のことを振り返っても…
説教の内容なんて何一つ覚えちゃいない。

記憶に刻み込まれているのは
…父親に殴られたことと
…母親に泣かれたこと、だけ。


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