20090524
でじたけ流 教育論

第460回

特技を磨け


見かけとは違い
家事おやじ」の一面もある私だが
…料理はしない。

昔、粘土細工の要領で
パンづくりに凝ったこともあるけれど、
身近にできる人がいることを
わざわざやる気がしないのだ。

炊事・洗濯はたまっていればやる。
…それだけの話。

雨漏りを直す人がいなければ
大工仕事もする。

技術と美術と現代国語は好きだった。

子供たちも、
そういう親の特技をしっかりと認識していて、
美術や技術の宿題の相談は私にするが、
その他の教科は、すべてカミさんにする。

考えてみれば…
非常にバランスのとれた夫婦ではある。

最近の中学では、
男子も家庭科をやるし、
女子も技術の授業がある。

つい先日などは…
高1年の長男が中1の妹に
リンゴの皮のむき方を習っていた。

最近は、中1の娘に
技術の製図の宿題を相談されることが多い。

しかし、今の製図は楽だな。
用紙にタテヨコ斜めの線が入ってる。

私が昔習った時には、
2枚の三角定規を使って
平行線なんかを描いたものだけど…
あれは、もう少し大きくなってからだったかな?

同じような宿題を
長男にも相談されたような記憶がある。

最終的にはこっちがイライラしてきて、
結局全部描いちゃうことも間々あるが…

長男の場合は、それで助かったと思い、
そのまま提出してしまうみたいだけど、
長女の場合には
一度消してから描き直しているようだ。

そうこうしているうちに
当然の結果として、
長男より長女の方が
女だてらに技術も得意になっていく気がする。

たまには「兄」としての威厳を見せたいのか、
同じバトミントン部に入った妹を
さかんに練習に誘っていたりする。

特技が人の居場所を作っている。

特技…とまではいかなくても、
その場でやる人がいないことを
一生懸命にやっていれば…
やがては「なくてはならない人」になれるだろう。


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