第173回 |
先週は長男の剣道の試合。
年に一度行われる区の大会で 会場のスポーツセンターは 早朝からごった返していた。 剣道の指導者といえば 警察官や警察OBが多いので 自家用車の路上駐車も 比較的、大目に見てもらえるらしいが その日は珍しく会場アナウンスで 路上駐車に対する警告があった。 仕方なく、乗ってきた車を 近くのショッピングセンターまで移動して 会場に戻ってみたら・・・ すでに長男の目には涙。 また、負けたのだ。 また来年頑張れば・・・ という周囲の慰めに反して 例によって私はケチョンケチョンに言う。 試合は勝たなければ意味がない。 相手は決して運だけて勝ったわけじゃない。 こんなことを言われたくなければ・・・ 勝つか、やめるか、どっちかにしろ。 ・・・そして、反省文5枚を課す。 それはひどい、と反論したのは 例によってカミさん。 しかし、私には私なりの持論がある。 何も絶対に負けるなとは言わない。 時には負けたっていい。 しかし、負けたら負けたなりに リスクを背負って当然だと思う。 議員は選挙に落ちたら 次に当選するまで議員ではいられなくなる。 商売は赤字を続けていたら 商売を続けることは不可能になる。 会社が儲かろうがどうしようが 自分の給料が上がるわけではない、という 悪しきサラリーマン根性を持つ社員が多い会社は やがて潰れる。 それが社会のルールだ。 いわゆる学校教育は、 社会とかけ離れた「温室」での教育。 少しでも世間に通用する大人に近づくために 温室を出た場所で頑張るつもりなら リスクを教えられなければ意味はない。 その日、午後からは 同じく長男と長女の「茶道」の発表会。 子供たちがやってみたいというものは 何でもやらせてみる主義なので 親も大変だが、 子供たちもなかなかのハードスケジュールだ。 着物に着替える長女が いつまでもウダウダしているのを見かねて カミさんが火を噴いた。 そういうところを ハタから冷静に見ていると・・・ どうも男親は息子に、女親は娘に、 つまり同性には厳しいような気がしなくもない。 |
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