20030831
でじたけ流 教育論

第164回
親の立場、親の立場


長男が、またやった。

はんせい文”対象行為を・・・!

そろそろ、はんせい文を書くのにも
慣れてきてしまった感もあるので、
今回はドーンと400字詰め30枚を課す。

この30枚を書き終えるまで
遊びに出ることも、テレビを見ることも
まかりならん、ということにした。

とはいえ・・・
漠然と30枚といっても
ただ長く書けばいいというものではない。

そこで、10枚ずつ区切ったテーマを与えた。
つまりは・・・
10枚のはんせい文を3つだ。

その日・・・
朝6時からはんせい文にかかった長男は
私が帰宅した夜9時頃、18枚目を書いていた。

最初は調子よく書いていたらしいが
そのペースが続くほど甘くはない。

結局、その日は
深夜1時までかかって25枚書き、
残りの5枚は翌日まわし。

私は、最初の25枚に
段落が下がっているところと
下がっていないところがあるとか・・・
同じ言い回しが続いているとか・・・
例によって赤エンピツで
バシバシ間違いを書き込んだ。

翌日・・・
私が帰宅すると
残りの5枚が私の机の上に置いてあった。

また、アカを入れる。

昨日の25枚で指摘した
単純な直しが、まだできていない。
さらに、5枚追加を課すことにした。

そこでカミさんが反論をしはじめた。

長男が苦しみもがきながら
机に向かっているところを見ているカミさんは
書かすのなら、
キチンと面等向かって指導すべき、と言う。

しかし・・・
その必要はないと、私はゆずらない。

何故、やり直しを受けたのかは
言われてわかったのでは、またすぐ忘れる。
自分で苦しい思いをしなければね。

それがたとえ理不尽なことであっても・・・
そういう場面は
これからの人生でたくさんあるのだから。

それともうひとつ・・・
私は、父親と母親が
同じように子供に接する必要は
まったくないと思っている。

母親には母親なりに・・・
父親には父親なりに・・・
できることと、できないこと、
思いつくこと、思いつかないこと、がある。

それを見て
自分はどうすべきか・・・判断するのは子供自身。

スッキリした気分で目覚めたものの・・・
また5枚の追加が出たことを知った長男は
朝から半ベソをかいていたらしいが、
それでも・・・書く、と言ったらしい。

本当は・・・
短く書く方が、長く書く方より
ずっと大変であることを
・・・まだ長男は知らない。


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