THE THEATER OF DIGITAKE

創作ノオト Vol.4


創作ノオト(19990919)

街はドラマにあふれている。

どんな人物でも主人公になり得るし、どんな題材でもドラマ化することは可能だ。
それがオモシロイものになるかどうかは別にして。

今日の話『美穂のアルバイト日記』は、メシを食いに行った先が混んでいて、レジの近くで待たされていた時に思い立ったモノだ。

もし、ここでこんなコトが起こったらどうなるだろう? ・・・すべては、そこから始まる。

結局、ドラマの舞台に選んだのはメシ屋ではなく、週に一度は私が通っているオモチャ屋。
主人公は女子大生にしてみた。

考えてみると『祭りの夜』は、女の子が主人公だったんだなぁ、一応。
最もこの時書きたかったのは、主人公の心理描写じゃなくて、昔あったエピソードだから、主人公とはいえ、狂言まわしに過ぎないけれど。

今回の話は、主人公の葛藤が話の中心だ。

話の大筋を決めて、いざ書き始める段になって、主人公の葛藤を書きやすいように本人の言葉・・・つまり、日記のような書き方になってしまった。

digitake本人をご存知の方から見れば、かなり気持ち悪いと思うかもしれないので、できるだけ主人公のイメージを直接的に出そうと考え、主演を菅野美穂、主人公の名前もそのまま美穂にした。

私は特別、菅野美穂のファンというワケではないが、なんとなく話の感じにはマッチしているような気がしたので。
本当は、もっと合う人がいるかもしれないが、若い女優をよく知らないので。

マッチしたといえば、今回の脇役の佐藤B作と野村沙千代は、もうこの人たち以外に考えられないというベストマッチのキャスティングだと思う。

当然、いつものように作者が勝手に考えたキャスティングだけどね。

結末には大いに悩んだ。主人公と同様に。

皮肉めいた結末にして、主人公をイジメることは簡単だったが、それでは何の解決にもならない。
読んでる人が感情移入しやすい日常的なドラマの場合、最終的には日常のステージを主人公といっしょにひとつ上がれるような展開が望ましい・・・と考えた。

今回の話が、そこをうまく描けたどうか・・・。
最後は時間に追われて仕上げたので、今ひとつ確証はないが、書き進むうちに、なんとなく続編が思い浮かんでも来た。

もし、要望があれば、また挑戦してみようと思う。


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