Episode No.089:忘年会用雑学
昨日にひき続いて"食"にまつわる話題を提供しよう。
寒い夜道をコートの襟を立てて帰って来ると、そこには熱い鍋料理が待っている・・・という家庭も多いことだろう。あるいは、これから忘年会シーズンに突入して、職場の仲間と鍋をつつく機会もあると思う。
この鍋に欠かせないのが、昨日紹介した"豆腐"と"ポン酢"。
柑橘類の酸味をベースとした"ポン酢"は、鍋料理の味を引き立たせる名脇役だが、"酢"という言葉はともかく、この"ポン"にはいったいどんな意味があるのか、ご承知だろうか?
柑橘類には"ポンカン"や"ザボン"などという名前がついたものがあるから、そこから来ているのかと思えば、これは大きな間違い。実は"ポン酢"は日本語ではない。
ビターオレンジ。日本で言えばダイダイの絞り汁のことをオランダ語でpons(ポンス)という。
オランダでは、このponsに酒や砂糖を加えて温めて飲むというが、これを日本では調味料として活用している。その味が"酢"を連想させるというということで、当て字を使って"ポン酢"と呼ばれるようになったらしいが、元は正真正銘のオランダ語だという話。
忘年会の席で、こんな話をして「スゴーイ! もの知りー」と言われればいいが、「だから、何なの?」と言われても、当方は一切責任を負いかねる。
ちなみに日本人として初めて"忘年会"なるものを行ったのは、伊藤博文だという話もある。
アメリカに向かう船の中で・・・という話だから津田塾大学を作った津田梅子も参加していたかもしれない。
だとすると今年の暮れのは、日本人にとって127回目の忘年会シーズンということになる。
伊藤博文は日本の初代総理大臣として知られる人物だが、忘年会だけでなく、ほかにも"日本人初"ということをやった人物でもある。
とても教科書には載せられない話だが・・・。続きは、また明日。 |