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Episode No.515(20000421):信じる者は救われる?!

今日で連日更新の記録が、ちょうど600日目になった。

思えば・・・眠たい目をこすりながら書いたコトや出張先からモバイルで更新したコトなど・・・。
いろいろあったけど、不思議と病欠はなかったな。

毎日更新を死守せんとする緊張感が、そうさせたのかも知れない。
でも、やり過ぎて案外、早死にしてしまう、かも・・・。

更新の日数や掲載総ページ数を数えはじめたのは、実は
500日目あたりから・・・。
ひょっとして・・・間違えてないだろうな???

6世紀の神学者にディシオニシウス・エクシグスという人がいる。
525年のこと・・・彼は
ローマ法王の命を受けて『復活祭の書』という本を書いた。

少し前に「曜日」の概念はキリスト教からはじまったという
話を書いたけれど・・・。
もちろん「西暦」という概念も発祥はキリスト教。
エクシグスは、この『復活祭の書』で初めて「キリスト降誕紀元」という考え方を表した。

この本の中でエクシグスは、キリストの誕生をローマ建国紀元754年とし・・・。
この年が西暦元年となった。

エクシグスの考えが、664年にイギリスで開かれたウィットビー宗教会議で採用され・・・。
9世紀にはヨーロッパ全体に広がって・・・今日では世界中で使われるようになった。

と・こ・ろ・が・!

現在の研究によれば、キリストの誕生はエクシグスが示した年よりも少なくとも3年。
あるいは7年は前だったというコトが判明している。

とはいえ・・・。
世界中に広まってしまったエクシグスの「西暦」を今さら変更するコトは不可能。
そういうワケで・・・。
今日、私たちが使っている「西暦」は、本当はズレたまま。
少なくとも3年早かったとなると・・・今はもう、とっくに21世紀だ。

だいたいキリストが誕生した日にしても・・・。
聖書には、その月日は記されていないから、12月25日だったという証拠はない。
紀元200年頃には5月20日とも言われていたようだし・・・。
クリスマスを祝う習慣ができたのは、4世紀半ば以降。

正式な降誕日を12月25日と決めたのは354年になってから。
パレスチナ地方では12月と言えば雨期にあたり、聖書に記されたようなシチュエーションは考えにくい。
でもローマでは冬至が1年の変わり目とされるコトから・・・。
12月のこの時期が新しい生活の始まりと考えやすかったらしい。

ただ、真実と異なるから意味がない・・・とは思わない。

一生懸命そう信じるコトが今の生活の支えになるのなら・・・充分に意味はあると思う。
つまり「信じる者は救われる」ってコトかな、コレが・・・宗教のコトはよくわからないけどサ。

今日で連日更新600日目! やればできた・・・そう
信じて、また頑張ろう。


参考資料:「世界史おもしろこぼれ話」石井武夫=著 三笠書房=刊

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