Episode No.454(000209):半歩先を行くアイデア
今から64年前の今日・・・1936年2月9日は、日本で初めてプロ野球の試合が行われた日だ。
1934年に東京巨人が誕生したのを皮切りに、大阪タイガース、東京セネターズ、名古屋金鯱、阪急などが次々と名乗りを上げた。
初試合は、巨人対名古屋金鯱・・・10対3で名古屋金鯱が勝った。
何度か書いているように・・・私はセ・リーグとパ・リーグの区別もつかないほどの野球オンチ。
その私が何故、野球の話題にふれたかと言えば・・・。
昨日もチラッと書いた大好きな実業家小林一三が、そこにかんでいるからだ。
高校選抜野球大会の生みの親でもある小林は、当然さの延長線上にプロ野球を考えていた。
・・・で、早速プロ野球チームの結成を試みる。
だから、厳密に言えば初のプロ野球チームは巨人じゃなくて阪急・・・とも言える。
小林一三は、阪急を育てた人だからね。
しかし、小林のアイデアは、ちょっと早すぎた。
せっかく自分のところでプロ野球チームを作っても・・・まだ対戦相手がいなかった。
そこで、正式には巨人ができた後に阪急のチームを作った・・・というワケ。
よく「人の半歩先を行くアイデアが成功する」・・・なんてコトを言うけれど。
実際に、どこまでのアイデアが"半歩先"なのかなんて、大実業家にだってわからない。
小林一三が残したモノといえば、阪急電鉄のほか、駅ビルや建売住宅、中吊り広告、ビジネスホテル・・・。
そして、宝塚歌劇団や東宝など数え上げればキリがないけれど・・・。
一方、時代が早すぎてポシャッたモノでは、温泉プールやサファリパークなど・・・これも結構ある。
今では当たり前にあるモノばかりだけどね。
「人の半歩先を行くアイデア」を作り出すためには・・・。
結局、考えられる限りのたくさんのコトをやってみるしかないだろう。
その中で、たまたま時代にフィットしたモノが・・・。
振り返れば"半歩先"を行くモノだった・・・というコトかも知れない。
時代はつねに動いているからね。
狙いをさだめて出し惜しみをしているうちに・・・ドンドン標的はズレてっちゃう、よな。