Episode No.447(000201):余裕がないから、はじめよう!
「人間は動物として生まれてきて、
勉強努力しながら磨きをかけていって
やがて人になって行くのです。
ところが最近のスピード時代の人間は結果を急ぎすぎるのです。
すぐに結果が出ないとダメだと思います。・・・そうはいかない」
最近は、すっかり御意見番としてのイメージが定着したシャンソン歌手・・・。
と、言えば歌を聞いたコトはなくても、みんな知ってる美輪明宏のエッセイに、こんな一文があった。
『人生ノート』と題されたこの本のカバーには
「ねぇ、ちょっと、あなたにも もっと歩きやすい近道がありますよ」
という紅白の帯が付けられていて・・・この言葉に誘われて買う人も少なくないと思うけれど・・・。
中に書かれているコトは・・・かようにシビアだ。
昨日は生命保険について話をしたけど、安心と言えば・・・。
電車やバスを待つにしても・・・。
同じだけ待たなければならないにもかかわらず、時刻表を見て「あと何分だ」と確認すると妙に安心したりする。
それで、時間があるコトがわかれば、その間に電話をかけたり、立ち食いそばを食べたりするコトはあるかも知れないけれど・・・。
別に、その間に何をするワケではなくてもね・・・先が見えると何となく安心しちゃう。
社会に出て仕事に就くと、今やっているモノの先が見えない・・・なんてコトはよくある。
学生時代のように一学期、二学期・・・と区切りがあるワケじゃないからね。
もちろん四半期ごとの業績をまとめるような作業はあるかも知れないけれど・・・。
その仕事をやめない限りは、すべてが途中経過だ。
スピードは大切だと思う。
結果を急ぐ・・・というより、より多くのコトをこなすために。
すべてが中途半端に終わってしまっては意味はないけれど・・・。
やっぱり、いろんなコトを同時にできないと・・・やっていけない場面は多いよね。
悩んだり息詰まった時なら、なおのコト。
不思議なモノで、まったく方向の違う知識を頭に入れたつもりでも、これまで見ていたモノの見方が変わってきたりする。
「余裕がないから、できない」なんて言ってたら・・・きっと一生できやしない。
「余裕がない。ヤバイな」と思った時こそ、新しいコトをはじめるイイ時期に違いない。
何をはじめても、どうせ結果はすぐに出やしない。
それに、歳を重ねれば重ねるほど・・・忙しくなってくるはずだモンね。
とか何とか言いつつ・・・自分にも気合いを入れ直す月初め。