Episode No.354(991014):新・親はつらいよ 結婚してよかったと思うことは、まぁしばしばあるけれど・・・。 いかに自分たちの新しい生活とはいえ、やっぱりお互いの親族のコトなどを気遣いながら、結婚生活のスタートに立つまでは、なかなか面倒な思いもした。 だが、一応、お互いの両親に納得してもらえる式をキチンと挙げたうえで、結婚してよかったと思ったのは・・・子供が産まれて、カミさんのお父さんに「おめでとう」と言われた瞬間だな。 もし結婚してなかったら「どうしてくれる」と胸ぐらつかまれるところだろうから・・・これは、まさに天国と地獄。 今回は、ちょっと心配かけちゃったけれどね・・・。 さて、おかげさまでウチの次男坊は、その後の経過も良好で、ボチボチ金魚鉢から出してもらえそうだ。 まだ、しばらくは完全看護の未熟児室で検査を続ける必要はあるものの、親の気も知らないでのんびり寝ている。 医療技術の発達で、検査機器の性能が向上し、今は昔ほど、医者にベテランも何もなくなってきているという。 これは以前、仕事で話を聞きに行ったレントゲン技師の話だが、これまでは見えなかった部分が見えるようになったおかげで、ベテランの医師の勘に頼る部分が、かなり少なくなってきているようだ。 したがって、病院においても普通の会社と同じように、デジタル機器が扱えない年輩の医師は陰をひそめることにもなりかねない。 実際、検査を主とする未熟児室の現場などは、若い医師が多い。 ウチの子供の主治医も、ひょっとすると私よりも若い感じの女医さんだ。 考えてみると医者ほど不規則な生活をしながら、しかも健康でなければ勤まらない商売もないように思う。 しかも、病院の中は病原菌でいっぱいだ。 そうなると本来、若くバイタリティにあふれる者でなければ医者としては働けないような気さえする。 その一方で、医者は勉強しなければならないコトが多すぎる職業のNo.1といえる。 ・・・実にキツイ仕事だと思う。 看護婦さんも、やはり若い人が多い。 夜勤となれば、なおのコトだ。 しかし、仕事とはいえ、若い看護婦さんたちは陣痛に苦しむ妊婦をたくさん見ていて、自分の時には不安にならないモノだろうか・・・? 無論、生命誕生の感動的なシーンも数多く見るコトにはなるのだろうけれど。 デジタル機器を自在に操りながら、若く優秀な医者や看護婦が頑張ってくれている現場は、まさに最新の医療現場という感じがするけれど、彼女らが実際に親となれば、またひとつ別な感覚も生まれて、メンタルな部分においても一層患者や患者の両親に対してケアできるには違いない。 けれど、自分に子供がいたら、こんなハードな現場ではそうそう働けなくなるだろうし・・・。 実に難しい問題だ、な。
参考資料:医者が笑顔で話しかけてくれると・・・ホッとするもんだな。
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