Episode No.353(991013):続々・親はつらいよ 不特定多数の人たちが見るホームページに、昨日のような、ごくごくプライベートな内容を掲載することは、いかがなモノか・・・? いかに「毎日アップデート」を貫徹するためとはいえ、こんなコトまで話題にしていいモノかどうか・・・。 私なりに多少は葛藤したものの「勇気の出るページ」というコンセプトに基づいて今書けることは、これ以外にない・・・という自分なりの結論に従って、少々重い話題になるコトは覚悟の上で、やはり書くコトにした。 知人の方々には必要以上のご心配をかけるコトにもなりかねないのだが、幸い赤ん坊は元気で精密検査の結果も良好だ。 まぁ、ホームページに書く程度の余裕はある状態と解釈していただいて構わないと思う。 仮に「神だのみをする親」に勧誘をすすめる新興宗教があったとしても、このページを通じて日々明確にしている私の考えを読めば、そういったことが一切無駄であることは理解してもらえるだろう。 5人家族のうち、2人が別々の離れた病院に入院しているというのは、実に厄介なコトだが、毎日病院をハシゴしても大丈夫なほど私は健康だ。 それに、このページがupされる水曜日には、カミさんも退院してくる。 赤ん坊の方は、光線療法もひと段落ついて、とりあえず病院で様子見の状態。 定期的な検査を繰り返し、症状が落ち着いたコトが確実に確認できるまで、まだ一週間から10日は、未熟児室の金魚鉢のような容器で過ごすコトになっている。 そういうワケで今のところ、毎日、その部屋をのぞきに行っているが、先日、初めて息子が金魚鉢の中から私を見た。 見た・・・とは言っても生後数日のコトだから、まだ本当に見えているかどうかはわからないが、片目だけをギロリと開いて、私と目が合った。 金魚鉢の小窓を開くと、ビービー泣く声が響いてくる。 まるで「さっさと出しやがれ」と言っているようだ。 カミさんが退院するまでは、赤ん坊のそんな様子をビデオに撮っては、その足でカミさんの病院に行って、見せる毎日。 元気良く足をバタつかせる赤ん坊の姿を見て、少しは安心するだろう。 入院している母親に会いたくなった・・・と涙ぐむ上の息子も、そんな赤ん坊の姿を見せると「赤ちゃんの顔を見ると頑張ろうという気になる」などと、けなげなコトを言う。 未熟児室はもちろん、小児病棟には小学生以下の子供は入るコトはできないので、兄姉と言えども、まだビデオごしでないと対面できないのだ。 この赤ん坊が大きくなって、いつかこのページを開くこともあるだろう・・・。 そんな時、子供に胸をはれる親でいられるための宣言として。 そしてこの赤ん坊が自分の命について考える時のために、書いている・・・というのが本音かな。
参考資料:日々
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