Episode No.338(990925):天災と人災の皮肉な関係 台湾が大変なコトになった。 やっぱり地震は怖いね・・・防ぎようがないからね。 ああゆうコトが起こると、今まで持っていた計画とか価値観なんてモノは、いっぺんに崩されてしまうような気がする。 その点が最も怖い気がする。 阪神大震災の時にもそうだったけど、ひと度、ああゆうコトが起こると、立場や世代を越えて、大勢の人たちがボランティアとして集まる。 その点は、すばらしいし、現代人も捨てたモンじゃない・・・と関心させられるんだけど、一方では、ああいうコトがないと人間ってなかなか動けないものか・・・とも思ってしまう。 ちょっと不謹慎な話かもしれないけれど、例えば戦時中にも、中には戦争に反対する人もいたとは言え、大部分の人たちは、敵に勝つという目的を与えられて、一丸となって頑張っていた。 目的を強制される時代は、不幸な時代だったかもしれないが、ある意味では誰もが生き甲斐を持つコトのできる時代だった・・・のかもしれない。 平和で自由になればなるほど、個人がシッカリしていないと、道を見失う。 何とも皮肉な感じだが・・・。 皮肉と言えば、こんな話を聞いた。 若い女性に人気の"背の高いサンダル"。 10〜20cmもの高さのあるサンダルは見るからに不安定だが、視線の高さが変わると気分も変わるし、ファッション性もある・・・というコトで、人気はすっかり定着している。 ところが、これを履いて転ぶ人が後を絶たない。 当然と言えば当然の感じもするが、階段や坂の上り下りより、平らな道で転んで足を痛める人が圧倒的に多いようだ。 ついには転んだ時の打ち所が悪くて死者まで出た・・・というし、小さい子供を抱いたまま、このサンダルを履き続けている若い母親もいるというのだから信じられない。 サンダルの工業会でも、この問題を重視して、底には滑りにくい素材を使うなどの対策を施すようだが・・・。 皮肉なのは、この竹馬のようなサンダルを作っている工場が、神戸の長田区に集中している・・・という点だ。 長田区と言えば、阪神大震災で街ごと焼けてしまったような地区。 震災後半年くらいたった時、私も仕事で行く機会があったが、電車から見る長田区の景色は、まるで終戦直後の焼け跡の写真でも見せられているように何もなくなっていた。 例のサンダルは、今、この地区で全国の7〜8割を生産。 復興の目玉商品になっているという。 それを考えるとね・・・好きで転ぶ人がいるなら、いいんじゃない、別に・・・という気もしてしまうな、正直言って。
参考資料:テレビとか、いろいろ・・・
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