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Episode No.278(990717):思い出話にはキリがある

ほとんど使われなくなった自動食器洗い機があるうえに、電子レンジが2台も置かれたウチの台所は、もう新しい家電製品など置くスペースはないはずなのに、今度はパン焼き機を買おう・・・という計画がある。

パンは確かに焼きたてがウマイ。
独身時代に、みんなを驚かせてやろうという一心から、パンづくりに凝ったコトがある。

子供の頃は粘土細工が得意だったので、最後にいろんなカタチを作るのがおもしろかった。
とはいえ、自分の思った通りのカタチに仕上がるコトは、まずなかったが・・・。

パンを作ったことがある人なら充分におわかりのことと思うが、パンの生地を練るのは、けっこうな重労働。
ちょうど映画で「カクテル」が流行っている時で、あのビンを飛ばして回転させる姿を真似して、パンの生地を何度床に落としたことか。

そういえば、カクテル作りそのものにも凝ったコトがあって、シェイカーなどのいろんな道具を買いあさったり、グラスもさまざまなカタチのモノをそろえたコトもあった。

とにかく、人が何かを作っているところを見ると、スグに自分でもやってみたくなるのが私の性分。
だけど、そばにやってくれそうな人がいると、とたんにやらなくなってしまう。

しかし、それでも普段私の話をおもしろがって聞いてくれる人がいるのは、たぶん私が何かをしなくなった分、また何か新しいコトをはじめているからだろう。

実を言うと、私は同窓会というヤツが大嫌い。
懐かしい仲間の顔を見るのは楽しみではあるが、会いたいヤツとは別に同窓会などしなくてもしょっちゅう連絡をとって会っている。

しょせん、思い出話にはキリがある。
やっぱり話をしていて楽しいと思うのは「今度はこういうことをしたい」というコトを語り合っている時だ。
おかげさまで、現実を忘れて思い出話をしたいなんて考えるほど、つまらなくないからね・・・今。

さて、パン焼き機で作った焼きたてのパンの味は、いかがなものか・・・?


参考資料:とくになし・・・

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