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Episode No.274(990713):なくとなく・・・浄水器

自動織機洗い機は、今や台所の片隅で無用の長物と化してしまっているが、何となく使い続けているのが「浄水器」。

これは、たまたま友人が浄水器のレンタルという仕事をしていたので、付き合いで導入したもの。

蛇口の先が二股に分かれていて、一方は「源水」のまま、もう一方が「浄水器」を通って水が出てくる仕組みになっている。

正直言って、味の違いなどサッパリ分からないが、洗い物などする時には「源水」で、
正露丸を飲む時などは「浄水」を使っている。

ただし、肝心の浄水器のフィルターをいつ交換したことやら・・・。
かえって、雑菌経由の水を飲んでいる・・・という気がしないでもない。

ところで、かつて日本一マズイ水道水が出ると悪評が高かった大阪では、7年間の建設期間と753億円の巨費を投じて、高度浄水施設を完成。
今年の3月30日から流されている「おいしい水道水」が評判。
いつも通りにお茶を入れているだけなのに「お茶がおいしい」ということで客数が増えた寿司屋まであるという。

水は命の源。
安全、かつ、おいしい水が飲みたい・・・のは言うまでもないが、水のおいしさを決めるのは、実は水の成分ではなく、温度だ・・・という話もある。

あまり冷えすぎていても微妙な味わいは舌に伝わらない。
そこで、水をおいしく飲むための適温は13℃だと言われている。

ちなみにビールの場合は、夏場で6℃、冬場で10℃が最もおいしく飲める温度だとか。

確かに、水に限らず気候風土というものは、おいしさに大きく関係する。
旅行先で食べたり飲んだりしたものが、あまりにおいしかったからと言って、同じものをウチで食べたり飲んだりしても、さほどにおいしくは感じられない。
せいぜい、楽しかった旅の思い出がよみがえってくる程度・・・のことだ。

やっぱり、おいしい水を飲むための最高の条件は、汗をかくこと・・・だろうな。


参考資料:「図解・文明の利器」現代利器学研究会=編 日本文芸社=刊 ほか

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