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Episode No.240(990603):ハードルは飛び越えるためにある

悩み多きご愛読者のTクンから、またこんなメールをもらった。

「最近の悩みなんですが、"努力する"にはどうすれば良いか?・・・ということです」

私も他人様の悩みに充分に答えられるほど人間はできちゃいないが・・・必要とあらば私の考えを書いてみようと思う。

「僕は、恥ずかしい話、今まで"努力した"と言える事がないような気がします。結果的に努力した事があったとしても、それは、"ライバルに触発されて"とか"親や周りに影響されて"という環境がそうさせただけであって、自分から努力したというのはないように思います。どう努力すれば良いか混乱しています」

Tクンのこの話には耳の痛い人も少なくないのでは?!
正直なところ、私もそのひとりではある。

ただね、最近変わってきた・・・とくに、このdigitakeを毎日upするようになって。

努力をする・・・と構えると、何だか肩に力が入っちゃって、結果的に何ひとつまとまったことはしていないコトが少なくない。
"努力"っていう言葉は非常に抽象的だよね。
"努力する"って言うんじなくて"いつまでに何をやる"と決めない限り何ひとつ先に進まない気がする。

大それたコトをやろう・・・って言うんじゃなくて、少なくとも自分で思い立ったことを確実にできれば、その先に何かが見えてくるんじゃないかな?!

思ったコトをすべてやる・・・っていうのは結構たいへん・・・だよ。

そこで何を思い立つかっていうのは、その人の持って生まれた性格によったり、あるいは才能だったり、学習の成果だったりするんだけれど。

昨日は横浜開港記念日だったけれど、今日6月3日は
ペリーの黒船艦隊が浦賀に初めて来航した日。
今から146年前の話だ。

この時、ペリーは武力で日本に開国を迫ったわけではない。
確かに当時としては巨大な黒船は大いに威圧感があったと思うが、ミニチュアの蒸気機関や電信装置を手土産に持ってきた。
そういう未知の技術を目の当たりにして、幕府の役人たちは「これはもうアメリカと仲良くやっていかないと日本は遅れてしまう」とあせったに違いない。
軍人だったペリーが、こうしたことで相手を動かそうと思い立ち、重たい蒸気機関を船に積み込ませたのは、やっぱり才能だと思う。

さて、Tクンのお悩みに充分答えることができたかどうかは、はなはだ疑問だが、実はまた新しいコトを思い立ってしまった。

digitakeばかりやっていてほったらかしだった会社のホームページを使って、新しい試みを始めた。
よかったら、そちらも是非お読みください。

http://www.pbc-network.co.jp/


参考資料:「今日は何の日」PHP研究所=刊 ほか

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