国立新美術館で草間彌生展を観て来た。

今どきの美術館には
スマホ撮影OKゾーンがあるのも驚きだが…。

ピカソや岡本太郎を観ても、
まず関心してしまうのが、
作品の内容以前に、
これだけたくさんの巨大なキャンバスに
色を塗るだけでも
大変な作業だろう‥ということ。

美術館に行くともの凄く疲れる。

ずっと歩き回ってるせいもあるけど、
創ることを考えると気が遠くなるし…。
ひとつ一つの作品と相対していると、
何かものすごい葛藤があるから。

草間彌生展は、とくに疲れた。
もちろん、いい意味で。

初期の油画から、オブジェ、
お馴染みのポップスタイルの水玉作品まで、
ものすごい量の作品が展示されていた。

夢にみたようなものを
具現化できるというのは凄いことだ。

一見、ポップな作品でも、
タイトルは「自殺未遂の日」とか
死のイメージが色濃く出たものが多い。

死の衝動にかられた時、
新しい作品が生まれていることを感じる。

死は作品に閉じ込められ、
作品を生み出す度に
生まれ変わっているような印象を受ける。

本人も説明しているが、
まさに命を削って創作に打ち込んでいのだ。

黙っていても命はなくなっていく。
ならば何かを創り上げることに
命を削った方が
間違いなく生き甲斐はあるだろう。

だから、人生日々更新。