でじたけの「人生日々更新」あらかじめ失われた恋人たちよ

Episode No.5124(20150120)[偉人]Great man

あらかじめ失われた恋人たちよ
ATG(1971)

映画好きになったきっかけは、
間違いなくチャップリンなんだけれど…。
その後、映画にハマっていくと、
新作のエンターテイメント作品は、観もせず馬鹿にしてしまい、
難解で意味のわからないものを観てはエラぶっていた。

日本アートシアターギルド、通称ATGの作品はよく観た。
池袋の文芸地下なんかで
オールナイトで立て続けに何本も観た。

最初から意味がよくわからない上、
5本も6本もいっぺんに観るもんだから、
ますますもって意味不明。

しかし、そんな中でも今だ記憶に刻みつけられている作品はある。
…「あらかじめ失われた恋人たちよ」。

はっきりと覚えているのは、
まだデビューしたての桃井かおりが、すごく可愛かったこと。

すでにテレビで、その存在は知っていて、
デビュー当時の作品は後から観たんだけど、ね。

今みたいにDVDやオンデマンドで、
昔の作品をすぐに探せる時代じゃなかったから、
ぴあを片手に、いつどこで上映されるか懸命に探してた。

ATG映画「あらかじめ失われた恋人たちよ」の衝撃は、
若き桃井かおりがオールヌードで登場するということ以上に、
物語など最初からあってないようなものだから、
あらすじも何も覚えていないのに、
痛烈に焼き込まれているシーンが、いくつもあったということ。

そもそも、リアルな生活においては、
順序立てた説明などないし、
それらはすべて、後からとってつけたようなもの。

つまり「あらかじめ失われた恋人たちよ」に感じたのは、
何やら生々しい空気だったんだと思う。

テーマ曲の「メリージェーン」にもハマった。

監督は後にジャーナリストとして有名になる田原総一朗。
後のインタビューで、
ベッドシーン撮影の前日、桃井かおりがやってきて、
自分はキスもしたことないのに、どうすればいいか?
…と質問されたことを披露してた。

60を過ぎてもピチピチの大女優、桃井かおり、
この時…19歳。

だから…人生、日々更新

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