でじたけの「人生日々更新」故郷というバランサー

Episode No.4668(20130806)[生活]Life

故郷というバランサー
A hometown keeps the balance of the life.

安心とは、つまり継続のこと。

夏休みで実家に帰ったりすると、
自分の子供の頃、そのままに残る
木戸や裏山があったり…
少なくとも、そこに
両親や幼なじみの変わらぬ笑顔があった、
それはそれはリラックスできる。

安心でいられる、というのは
ずっとそのまま続いていることだ。

そんな永遠を求める気持ちは、
人や物の命が
永遠でないという宿命を知っているから。

田舎の商店街にはシャッターが降り、
土地のみんなは便利だという
コンビニの看板に興ざめし…。

両親のシワは深くなり、
友達の頭は薄くなっているのが…現実。

それでも、その向こうに
懐かしい風景が感じられるのが、
そこで育った証であり、
忘れかけていたものを思い起こすことで、
エネルギーが充電されることを知っているから、
どんなに混雑していても人々は故郷をめざす。

本当は都会に出て行った自分が
一番変わってしまったはず…だろ。

現実が重ければ重いほど、
反対側にある故郷が
バランスを保ってくれるだろう。

都会生まれで
実家の隣に住んでいる自分にとって、
故郷のある人を羨ましく感じることしきり。

自分のバランサーはあるけれど…。

思い出は体を動かして作るもの。
考えただけのことなんて、懐かしくも何ともない。

だから…人生、日々更新

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