四次元
Twilight zone.

不安とはつまり、
見えない、わからないもの
…のことである。

故に将来は、常に不安。

たとえ過去のことであっても、
原因がわからないものは、
…やっぱり不安だ。

原因を突き止めて、
解決しておかないことには、
問題が再発するとも限らない。

ところが、しばしば、
人は不可解な思考に走る。

わからないことの原因を
強引に作り出すことによって
安心を得ようとする。

そして怪物を誕生させる。
西洋ではグレムリン。
日本では妖怪。
そうした怪物のせいにするのだ。

ただ、その裏には…
真相を明確にすることが
必ずしもいいことではない
…という、微妙な心遣いがあったりもする。

河原で子供が水死してしまったことを、
河童のせいにしたのは…

子供を怖がらせて河原に近づけないという
再発防止策であり…、

危険な河原で遊んでいた子供を
管理できなかった母親の
悔やみに対する配慮…とも考えられる。

見えない世界をどう解釈するかで、
人は不安な気持ちがふくらんだりもするが
…時として救われたりもする。

そもそも、
気持ちだって、夢だって、
愛だって、優しさだって…
何ひとつ、ハッキリ見えるものなどないものな。

肉体は三次元で汗をかいているが、
魂は最初から
四次元を浮遊しているものなのかもしれない。

だから…人生、日々更新。