人と屏風
Mutual concessions.

人と屏風は直ぐには立たない。

あまり、聞き慣れない言葉だったけど、
そういう諺があるそうだ。

近頃じゃ、屏風自体、あまり見かけないし、ね。

意味合いは、こういうことだ。

屏風はくの字に折れることで
支え合って立ってるでしょ。

人も同じで、真っ直ぐな正論ばっかり言ってても、
立たない…というか、受け止めてはもらえない。

折り合いをつける
…というのは、つまりそういうことを言う。

妥協とも譲り合いとも微妙に異なるニュアンスだ。

ただし、嘘ではダメなんだ。
嘘をつく…というのは、
何もないところに
屏風の板がある、と言い張ることだからね。

それでは、折ろうが何しようが立ちはしないから、
風を防ぐことなんかできやしない。

立たせ方の問題は、
あくまでも、立たせるものがあって成り立つもの。

だから…人生、日々更新。