ウチの居候猫は結構な年寄り。

何でも今高１の娘が生まれた年に
生後何日かで近所の家に保護されたという話だから、
人間の年に置き換えると…
16歳(猫の年齢)×３＋45＝93歳！
※この計算式は斉藤式というらしい。

これまで、朝メシをもらいに家に入ってきては、
夕方には、また何処かへ行っていたけれど、
ついにこの冬は一歩もウチから出なくなった。

別にヨロヨロしてるわけじゃないけど、
やっぱり今年はとくに寒いんだろうね…。
まさに…猫はコタツで丸くなる状態。
今や家族の誰よりもウチにいる時間が長い。

年の功か、わりと頭は良く、
テーブルの上の食べ物には一切手をつけない。

人が食べてるものを荒らしたら、
ウチからほっぽり出されることを
知っているかの如く。

椅子に座って、テーブルの上に顔を出しても、
ひたすら眺めているだけ。

時折、リビングを徘徊しては、爪を研ごうとする。

それがカーペットに爪を立てるものだから、
研ぐどころか、
長くなった爪がからみついて取れなくなる。

まず滅多に鳴くこともないのだが、
この時ばかりは、二進も三進も行かなくなって
ハリツケになったようなポーズで鳴く。

そんな姿を見るのは実に滑稽なのだが…
考えてみると実は人間どもも
似たようなことをよくやってるよな。

人間の方が賢ぶってる分、
滑稽さを越えて、愚かさがにじみ出てしまう。

畜生なら許せても、
人間なら許せないこともあるよな。

そう考えると…
人間らしさって、決して
ありのままの自然でいることじゃない。

少なくとも、理性的…とは、そういうことだろう。

だから…人生、日々更新。