でじたけの「人生日々更新」一流は一流に学ぶものだね

Episode No.4506(20130129)[信条]Creed

一流は一流に学ぶものだね
The first-class person learns from a first-class person.

先週末、“殿様の美術館”に初めて行ってきた。

地下鉄有楽町線を
江戸川橋で降りて川沿いに歩くこと約15分。

武蔵野の面影をとどめる白金台は、
かつて武家屋敷が数多くあった場所。
椿山荘をはじめ、この辺りにある広大な土地は、
みんな武家屋敷の贅沢な庭だったらしい。

“殿様の美術館”…永青文庫も、もともとは武家屋敷。

熊本から全国にその名を知られた名家、
細川家に伝わる国宝級のお宝が展示されている。

現在の理事長は、もちろん
第79代内閣総理大臣だったあの人…細川護熙氏だ。

日曜美術館にも度々登場していたこの美術館に、
今回とくに足を運んでみようと思ったのは、
企画展で宮本武蔵直筆の絵が
展示されていることを知ったから。

閉館間際、駆け込みで
昭和初期に蔵を改造して作られた建物に飛び込んだ。

宮本武蔵の
剣豪らしい鋭い筆裁きも想像以上だったが、
何より驚いたのは、
晩年、細川家に客人扱いでいたという事実。

ようするに顧問として雇われていたってこと。
宮本武蔵を雇ってた…なんて、何か凄いよな。

唯一、武蔵の作とされる彫刻も展示されていた。

不動明王立像…

デビルマンの主人公・不動 明は、
ここからその名をとってことは知っていたけど、
武蔵が彫った不動明王
極端にデフォルメされた眉と目つきは、
そのまんま永井 豪が描いた
変身直前の不動 明そのものだよ。

一流を真似れば、
近づくことに苦しみは伴うが、出来は一流に近づく。
安易に三流を真似ていたら、
出来上がったものは間違いなく三流以下。

本物に触れないと感性が腐る。
やっぱり…トンビは鷹を産まない。

だから…人生、日々更新。

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