連休の後半は、
部活の子供たちと仕事のカミさんを家に残し、
時々やる独り伊豆三昧。
自分としては今回…
誕生日&更新5,000日記念イベントという口実。
今回はとくに念願だった下田散策を実行した。
下田には、もう何度も足を運んでいるものの、
いつも車だったから、
なかなか落ち着いて散策できなかったからね。
金曜の朝、横浜の自宅を出て、
そのまま伊豆急下田駅まで向かう。
ちょうど3時間。
ゆっくり本を読むにはいい時間だ。
初めて下田駅のホームに立った。
いつも道路から眺めていただけの駅が
実に新鮮に思える。
旅の感覚を満喫するには車より列車だな。
とにかく歩いた。
道をよく知らないせいもあったて、
ずいぶんと同じところを
行ったり来たりしたけれど…
それでも、まったく飽きることはなかった。
地図の上では、かなりの距離だからと
諦めかけていた場所にも気づいたら行っていた。
海中水族館の裏手から続く
和歌の裏遊歩道はスゴい場所だったな。
その先に見えてきたのは、
かの三島由紀夫が定宿にしていたという下田東急ホテル。
下田の商店街にある
洋菓子屋の娘さんが書かれた本…
『三島由紀夫の来た夏』に出てくる、
三島由紀夫が自分をつけてきた
地元の女学生たちにアッカンべーをしたトンネルを歩く。
ホテルの正面玄関入口はトンネルの手前にあるが、
トンネルを抜けたすぐ左に
プールサイドにつながる階段があった。
今から49〜42年前の7年間、
三島由紀夫は毎年夏になると
この階段を登り降りしていたんだな。
結局、観光客で混雑したメシ屋にいた1時間程度を除き、
まともに立ち止まることもなく、
なんと5時間あまりも下田を徘徊してた。
ふと立ち止まっては切ったシャッターの回数は
…460回を超えていた。
1時間に92カット、1分間では1.5カット。
それだけ留めておきたい景色がここにはあった。
これだけ留めたけれど…
それでも、また来たいと思う。
帰りはもちろん日新堂のマドレーヌを土産に買った。
嬉しいことに本を書いた横山郁代さんもお母さんも
3月に来た時のことを覚えていてくれた。