子供の頃から絵を描くことが好きだ。
観るのも好きだが、
観るより描く方がはるかに楽しい。
描く時間をまとめてとることが難しくなって、
最近は悪戯描きしかしていないけれど、
絵を買うくらいなら、
自分で描いた方がいい…なんて思ってる。
一発で線を決める日本画のような絵は、
そうそう素人に描けたものではないが…
何度も筆を重ねていく油絵なら、
時間と根気さえあれば、
それなりに描けるんじゃないかと
生意気にも、そんな風に考えているのは…
それだけ実際に描いていない証拠でもある。
つまり、
そこまでやってみたことがないから
本当の難しさがわからないのだ。
美術館などで個展を観ると、
何よりも作品の数に圧倒されてしまう。
よくぞ、これだけ描けるな、と。
もちろん、プロの画家にとって
描くことは商売なのだから、
当たり前なのかもしれないが…。
これだけの点数を描くことを
考えながら観ていると
…気が遠くなってしまうよ。
いきなり遠くを見すぎるより、
まずまともな作品を1点描き上げてみるべき
…だろうな。
ここ20年ほど、まともに描いてないし。
ずっと同じ場所にいちゃ、
いくら目をこらしたって、
見えて来ないものがあるからな。