自分を真面目だと考えている人の多くは、
嘘つきではないけれど、その実、考えが浅い。
真面目=正しさ、には違いないが、
ポイントになるのは、
何に対して真面目、あるいは正しいのか、だ。
その答えが常に、
自分に対して…なのは、
素直であるかもしれないが
…わがままだということにもなりかねない。
誰ひとりとして税金など払いたくないだろう?
でも、それがまかり通るくらいなら、
国は成り立たなくなってしまうよな。
そこで規則が必要になる。
約束のタイミングを守ることが、
世間に認められる真面目である。
そもそも…
従うべき自分の
未熟さ、不完全さを念頭に置いていないのは、
世間から見れば、
何とも不真面目な話なのである。
一方、相手に対して素直なのは…
何かを習う時には必要な態度だけれど、
自分の行く道を決める段においては
何とも他力本願な話になってしまう。
どんなに高価な宝石も、
空腹の人の前では一切れのパンに敵わない。
いつ自分の素直さを出すのか
…これもタイミングが必要なのである。