何も考えずに時を過ごす…ってのは、
案外できないもんだよね。

ボーッとしているつもりが、
頭の中を雑念が駈け廻る。

眠っていてさえ、
気になることは夢に出てくるから、ね。

…真面目な証拠かな。
いや、何か囚われているだけかもしれない。

もっとも…
真面目にやってて、
ノイローゼになるようじゃあ、
何のための真面目なのかわからないし、
不安をふくらませて進めなくなるようでは
考える意味もない。

真面目さとは、
タイミングを守ることであり…
バランスを保つ能力に乏しいと
真っ直ぐには進めないから、ね。

そのために…
何も考えず、自分を一度
ニュートラルな状態に戻すことが必要なんだ。

何も考えないようにする方法は一つしかない。
何も考えられないくらい疲れ果ててしまえばいい。

頭の使い過ぎに負けないくらい、
グッタリするまで身体を動かすしかない。

そこでまず、
自分の身体さえ、
自分の考え通りに動いていないことを知るだろう。

考えられる程度のことなんて、
さほど、たいした事じゃないし…
考えようが考えまいが動けることの方が大切だ。

どの方向にもすぐに動けるようにするために…
ニュートラルな時間を持たないと、ね。