Episode No.4098(20111011)[信条]Creed

愛という訓練
Love occasionally spoils a person

悲しいことや辛いことがあった時…
愛に救われるなんてのはまやかしだよ。

むしろ、愛のおかげで我々は
苦しんだり、悲しんだりしてるのが現実。

真の愛には責任が伴う。

愛は人生を納めるために
必要な業には違いないけれど、
そこに救いを求めるのは違う気がする。

愛は地球を救うかもしれないが、人は救わない。

愛とは言い換えれば人生における訓練である。

訓練することによって
人は強くなり、達成感を得ることもできるが、
訓練そのものは、やはり辛いのだ。

だから、愛に癒されようとするのは筋違い。
陶酔するまで訓練するか、
麻薬効果で辛さが麻痺した…
考えようによっては極めて危険なことかもしれない。

あるいは単純に愛と呼んでいるものの正体が、
実は単なる骨休めに過ぎないか、だ。

それでは、人を救うのは何か?

…それは仕事である。

仕事は請われてするものだ。
居場所探しの人生において、
その居場所を示唆してくれるのが仕事。

この世に生まれてきて
他人に必要とされることに勝る幸福はあるまい

その幸福感を胸に
自分を捨てて仕事にかかることができれば、
自分の辛さも悲しみも一緒に棚上げすることができる。

そして…
忘れてはいけない辛さや悲しみを、
ある日、自分の手で棚から下ろそうとした時、
仕事を成し遂げた両腕の筋肉は以前より少し太くなって、
重たかったはずのものを
軽々と支えられるようになっているだろう。

…だとすると、
仕事も結局、訓練じゃないのか?

その通り…実際、人生そのものが訓練

だけど、愛にはさまざまな形があるが、
仕事には他人の役に立たなければならない
…という大前提がある。

愛がなくては生きてはいけないなんて体裁のいい嘘。
それより仕事がなくちゃ、まず食っていけないだろ?

自分がわからなくなったら、わからないままでいい。
なまじ愛などに救いを求めず
自分を捨てて、とにかく働け。

そうすれば…愛などオマケについてくる。

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