Episode No.4026(20110719)[信条]Creed

愛こそすべて…じゃない
Only love is not enough to live.
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善し悪しは別にして、
三島由紀夫の有言実行力には敬服するし、
その強さも、そして弱さも
不思議な魅力を発していると思うのだが…

こと恋と愛についての発言については、
少々首をかしげてしまう部分がある。

すでに歴史上の人物であるから、
雲の上の人とは知りつつ、
織田信長をわざわざ織田信長さんと言わないのと同様に
…敬称は略す。

さて、インタビューで三島は…

「愛なんてのはキリスト教概念でね、
 日本には、もともと愛ないてものはないんです。
 恋しかない。恋で充分じゃないですか」

…と言っている。そして、恋こそエロスだと。

それは史実として正しいとは思うんだけれど、
国も宗教も関係なく、
人間には…いや、
命には愛があらかじめインプットされているものじゃないのか。

そうした漠然として思いを、
生きていくための糧として説いたのが、
あるいはキリスト教なのかも知れない。

日本に愛がなかったとすれば、
それは奉仕の気持ちがなかったのではなく、
政治的に弱者救済り奉仕の気持ちが
むしろ邪魔だったからではないのか?
…実際、キリスト教を否定していたしね。

ともあれ、宗教も政治も
結果的には人を制御しようとしているに過ぎないのだが、
片言だけを尊重し、片言を否定しようとするから
無理も生じるし、争いも絶えない。

それは政治の歴史はもとより、宗教の歴史でも同じこと。

必要なのは、やっぱりバランスなんだ。
宇宙はバランスによって成り立っているに違いない。

大人だけがわかることがすべてでもないし、
正しいことですべてが動いているわけでもない。

愛こそすべて…だと奉仕してきた女は、
情熱的な恋とエロスを放つ若い女に翻弄され…

フェロモンを身にまとった女は、
年をとって愛を探す。

自分が否定しているものに、してやられる。
理不尽でもそれが現実。

そもそも否定して、そっちを見てないから
…やられてしまうんじゃないか?

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