貴女のことは「今は」好きです。
だから結婚したいとは思いますが…
将来必ず幸せになるという保証はありません。
何故なら、思いもかけない病気や事故で
人はいつ死ぬかもわからないからです。
それに、たとえ五体満足でいたとしても、
貴女が今の貴女ではなくなってしまって…
いや年をとることは仕方ありませんが、
今のように美しさに対する努力を失ってしまったら、
私の心は貴女から離れるかもしれない。
それでもよかったら…結婚してください。

…という、何ひとつ嘘がない言葉と…

愛してる。死ぬまで離れたくない。
絶対幸せにしてみせる。

…という、何ひとつ裏付けのない言葉と…

どちらのプロポーズに傾くか？

たとえ…

本当のことを言って！
真実を知りたいの!!

…と言われても、真実を口にしたとたん、
「信じていたのに！」と言われるのがオチ。

いったい、何を信じていたんだか…？

人は自分が信じたいことを真実だと思いたがる。

真実は自分を生かすためにあると思うと大きな勘違い。
故に真実から自分を否定された時、人は挫折を味わう。

そして…そこからようやく自分の人生を作りがはじまる。

一緒に頑張ることができる相手というのは、
同じ方向を見て、一緒に人生を作ろうとしている相手。

決して今だけがすべてだと思っちゃいないし、
ましてや過去にすがってもいない。

将来の夢に根拠などないだろ？
裏付けのある夢なんて夢と呼べるかい？

あるのは良くも悪くも意気込みだけだろ。

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